真　【as sín】

この１１月は、sinさまと出逢って１１年目で…逢わなくなって１１か月目だ。

sinさまの生活環境が変わって、逢えなくなった。
ご自分の環境が好転することはないから、わたしに待っていてと言えないとおっしゃった。
わたしに好きにしていいと言いながら、ご自分に時間と精神的な余裕があるときは、必ず連絡をする。と、メールにはあった。

よくよく考えると、なんて、わがままなんだろう。
苦笑した。

そして、わたしは「待たない。」とも「好きにする。」ともお返事せず。

「お待ちしています。」と、即答したのだった。
sinさまのお足許で、sinさまがわたしを撫でてくださるまで、待つ。と。

これもとんでもなくわがまま（苦笑）

待たない。と、好き勝手すると。連絡を貰っても返事はしない。
他の男の物になる。と、返事をしてさしあげられたら、きっとsinさまを解放してさしあげられただろう。

あ…でも、それは、sinさまも同じ。
もう待つな。と、こちらからは二度と連絡はしない。と、最後のメールをくださっていたら、わたしは解放されたのだ。

わたし達はふたりとも弱い。
お互いを想う気持ちが、無垢で…だから、子どもみたいにわがまま。

求め合い与え合い慈しみ逢うのではなく、ただ相手を求めることで自分を与えている。

これはきっと、１０年間お互いの気持ちを重ねあってきた結果なのだろう。
わたしのなかにいつもsinさまが存在しているみたいに、sinさまのなかにもわたしが居座っているのかもしれない（苦笑）

そして、わたし達は逢わない選択をした。


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