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ソファに深くかけられるsinさまをまたぐようにして膝立ちになり、腰を抱かれ腕を首にまわして喘いだ。
ただ…腰を抱かれ引き寄せられるだけで、腰に感じるsinさまの体温が広がっていくように、ふるふると歓びがあとを追い伝わっていく。

10月には、牝のオナニーを鑑賞していただくお約束だったけれど、結局sinさまの手を煩わせその膝でディルドを使ってオナニーしたのだった。
あの日の帰りに、次にお逢いするときは、牝のいやらしい穴をお見せしてオナニーを鑑賞していただくお約束をしたのだ。

恥ずかしさを全部飲みこんで、お願いしなくてはならなかったのに、結局その言葉は出てこなかった。
sinさまが「どこで?」と、おっしゃった。
わたしはsinさまに腰を抱かれたまま、ベッドを振り返り…そのあと戸惑いながら視線を下にした。

遠い過去に床で嬲られた記憶があったから…あのときも酷く子宮を昂ぶらせた…
sinさまのお好みの場所かもしれない。そう思った…そう思ったのだけれど…sinさまは牝の考えを見透かすように「では、床で見せてみなさい。」と、意地悪な口角を歪ませておっしゃった。

まるで…まるで…わたしが冷たい石の床で痴態を晒し、快感を得たいと身悶えているかのような気分にさせる。
ここでも…sinさまのお心が見えない。

sinさまがわたしの腰を解放される…わたしはおずおずと床に跪きsinさまを見あげた。
わたしを見降ろすsinさまの目は静かで…何も見ていらっしゃらないようで…ただそこに居る意気地なしのわたしには興味がないようだった。

わたしはsinさまの目の中に映りたい一心で、冷たい床を背に横になった。
石の床は硬くて隠れる場所もなく…ゆるくなった股縄だけの姿でsinさまに恥ずかしい局部が見えるように股を開いた。
己のはしたない行為がただ恥ずかしくて…sinさまを前に淫らな妄想もできなくて…己の意思で鞄からディルドを取り出す勇気もなくそれの助けを得ることもできなかった。

ただ…腰を振り、指でいやらしい穴を広げて喘ぎ、片方の手は乳房に触れ乳首を捻りあげ快感を得ようと懸命だった。
冷たい床と同化するみたいに、わたしの欲望も冷めていく…のがわかる。

わたしはsinさまの助けを求めるように、冷たい床から逃げてsinさまの膝に縋りついたけれど、その美しい手を一振りに払われる…尚も縋りつきsinさまの膝で腰を振り乳首を弄って惨めに快感を乞うた。

sinさまの切れ長の眼がわたしを冷たく見くだし、汚いものでも払うように、突き放される。
バランスを崩したわたしは背中から不様に床に転げ落ちると、激しい屈辱に身悶えた…
躰がカッと熱り、身を委ねる石の床は、牝の業を抱くように躰を冷やし子宮を熱くうねらせた。

こんな仕打ちに、脳髄が感じてしまう。それが牝の羞恥心を強く刺激して…もう躰じゅうの興奮が已まなかった。

同じ床で、さっきまで乾いていた牝の襞は、その奥のいやらしい口からたらたらと涎を止め処なく垂れ流し、子宮をきゅうきゅうと鳴かせ、ぬるぬるとぬめっていく。

ふと、見あげると、傍のガラスのテーブルにsinさまの片足が載せられているのが見えた。
あぁ…sinさまのお顔をみることができない。その刺すような視線を感じるしかできたい。
でも、テーブルに投げ出されたsinさまの足が、人としてのわたしを蹂躙し奈落へ…本能だけの牝に堕とす。

背骨を激しく震わせて、濡れそぼる襞を弄ぶ己の指先から、くちゃくちゃと醜い音が静かな部屋に鳴る。
気持ちよくて…白い喉を晒して躰を仰け反らせ、喘ぎながら腰を振り続けた。

なんだろう?この感覚…はじめての感覚が牝の内臓の肉の襞を圧迫するみたいで…それが欲しくて欲しくて…牝を昂ぶらせていく…まるで…入ってるみたい…気持ちイイ…イきそう…。
言葉にした覚えはなかった…羞恥心が牝から声を奪い喘ぎと嬌声だけがsinさまの耳に届いていたはずだった。

それが…

片足をテーブルに投げ出され、もう片足をはしたなく開き秘部をびしょびしょに濡らしながらsinさまに晒していた内腿を足蹴にすると、膝を軽く外側に蹴りながら「ほら ほら イけ。」と、まるで濡れ雑巾でも頬に投げつけられるみたいな、野蛮な言葉を浴びせられた。

これまで、sinさまがこんな風に野蛮な振る舞いをされたことは、一度もなかった。
いつも冷ややかな美しい冷血漢。だった。
わたしは、そんなsinさまに身震いするほど焦がれていた。
それが…今、見たこともない無頼な男を見せて、牝の被虐心をこれまでにないほど痺れさせている。

開いていた股をぎゅっとsinさまの足ごと引きつけて、腰をびくびくと震わせイく。
飽和状態になった膣が、本物が欲しいと内臓をうねらせ脳髄にせがむ…わたしはsinさまの膝に嵐のように縋りつくと、なかに欲しいと乞うた。

sinさまはご自分の膝から、わたしを剥がすみたいに払い、「もっと晒すか?」と、口角を歪ませながらおっしゃった。
これまで、ちんぽを欲しがる牝を焦らしたり、交換条件をだされたことなど一度もなかった。
それが、牝を更に興奮させ焦らされる快感に、ただただ大きく頷いてちんぽを欲しがってsinさまの膝に這い昇ろうとする牝を、片手で冷たく床に払われた。

わたしはsinさまを見あげて、そして石の床に跪いてsinさまにご奉仕したのだった。
牝の舌で…喉で…感じているsinさまのちんぽを膣のなかにも感じる。
牝はsinさまの腹の上で快楽を貪るように、腰を振りちんぽを感じて…フェラチオしながらぶるぶると腰を震わせたのだった。

ご自分の股間から、牝を剥ぐとガラスのテーブルに押えつけ、後ろから牝を犯されるsinさま。
牝の躰じゅうを美しくよくしなる手で叩き、善がり狂わせ…そしてザーメンをねだる牝に、sinさまの生の源を注ぎこまれたのだった。

11月の淫ら。


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 2016_12_23


Comments

No title 

充分に…ご自分の意思をお伝えできているかと思うのです//

>>開いていた股をぎゅっとsinさまの足ごと引きつけて..
羞恥を越え、貪らざるを得ない状態に追い込まれる心身を さぞ主様は喜ばれて見下ろされておられたのでしょうね。
赴くまま、であるからこその嗜虐と被虐のピースの一致具合なのかなと思うのです
一ミリもずれることのない 点と点が交わる場所の悦、幸せこの上ないものですね。
佳音  URL   2016-12-24 03:05  

佳音さん 

ありがとうございます。

シンプルに考えれば、想いは伝わっているのですよね?
そこにサドの思惑とマゾの羞恥心が、ちょっと交錯するだけで複雑になってしまうだけで…。

また、それを愉しむ男と翻弄される女の時間と空間に、相互の快感が絡み合っているのですよね。

だから、しあわせなんだ(照)
mine  URL   2016-12-24 11:06  

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