2ntブログ





寂れた街の廃屋の陰や、朽ちた木々に吹き溜まった枯葉に、子宮の奥の方が疼く。
息苦しい地下鉄の真っ暗な車窓に、湧き起こる衝動を淫らな欲情と気づかないふりをしてやり過ごした。

いやらしく躰をひらいて乱れたくなる。
イきたくて…尻を乳房を鷲掴みにしていやらしい穴を晒さしてケモノの咆哮みたいにはしたなく涎を垂らす。

狂いそう。

sinさまが牝の業を解放させてくれるから、わたしはこうして淫らな欲情を抑制して、何も知らない顔をして人の群に紛れていられるのだ。

こうやって日常生活を破たんさせずに過ごせるのは、sinさまが牝を狂わせてくださるから…もっと難なく欲情をコントロールできるように、sinさまに淫らな牝の痴態を晒して牝の業をsinさまのなかに昇華させたい。

いつからこんな風にいやらしい衝動を持て余すようになってしまったのか?
いつの間にsinさまから与えられる快感が抑制力になるようになったのか?

わたしは、己の露出癖に危機感を覚えsinさまに泣きついて「それなら、私の前だけで乱れなさい。」と、言っていただいてから露出オナニーをやめた。

しかし、快感の中毒は病みつきになる。
きっと、あの外気と誰かの気配を肌に感じる驚怖と緊張からなる罪悪感でさえ、わたしを気持ちよくさせていたのだ。

sinさまはわたしのこの衝動を、全く別な遣り方で鎮められた。
そう、ご自分が傍にいてわたしの欲求を満たす・・・要はsinさまの足許でわたしを屋外露出させることはなさらなかった。

sinさまは密室であるホテルの室内で、わたしの欲望を解放させたのだった。
外気に肌を晒して極限の緊張と驚怖にわたしが得ていたのは、性的快感だ。そして興奮からイきたくてオナニーしていたのだ。

性的に気持ちイイ。それってセックスで得る快感だ。
至極シンプル。

sinさまはセックスでわたしの内裏の牝の業を解放するように仕向けられた。
いわゆる、前戯としての愛撫互いに与えあう快感からなる興奮による挿入。そして昇天し射精。というセックスのセオリーは全く無視^^;;;

ただただわたしが欲しい快感をsinさまから貪る。しゃぶりつき舐めまわし吸い尽くす。いやらしく腰をくねらせ尻を振りsinさまのちんぽに善がり狂わせた。
sinさまはときにはわたしを焦らし興奮を弥増し、ときには貪欲なほど快楽に没頭するわたしを辱めその卑猥さを蔑み追い詰めた。
そしてこの快楽には終わりがないのだ!と、悦びに震えるほど何度も何度も射精してくださった。

それなのに、sinさまはどこか離れたところで冷えた眼でわたしを俯瞰される。肌を密着させ体温を感じながらも、わたしとわたしを白痴的に狂わせるsinさまとの間に何か表現できない距離があった。
それがわたしの羞恥心を激しく刺激して、身も世もなく痺れさせsinさまを欲しがらせたのだ。
そしてこの薄い膜のような感触が、あの外気に肌を露わにさせる驚怖と緊張の興奮を打ち消しわたしはもっとずっと深い奈落に堕ちたのだった。

わたしはsinさまから貪る快感の虜になっていた。
そして今度はsinさまが欲しくて欲しくて、オナニーすらできなくなり己の欲情を抑えきれずsinさまを乞い、その日を待ちきれなくて身悶えしながら日々をやり過ごしたのだった。

セックスって気持ちイイんだよ。

sinさまがそうと意識されていたか?どうか?は、わからない。
ただ単に牝の淫らな業をその清廉な身体から引き摺り出し暴くことに、そのちんぽを震わせるそれがsinさまの性癖なのかもしれない。
(sinさまはご自分のことは何も言葉にしないので、この辺は全てわたしの推測。)

そんなことどうでもいい。
ただ、わたしの全部を知り暴き出すこの謎の男が憎らしくて大好きで堪らない。
今はこの男の掌でわたしの性癖は満たされている。


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