髪が伸びていた。
左腕が動かないわたしは髪を結ぶことができない。
息子に湿布を貼ってもらうのに、髪がじゃまで…まずは髪を結ぼう!と、息子に頼んだところ…どうやって結べばいいのか?わからない。と、言った。
そう言えば、以前付き合っていた男性で、髪を結べたのって自分も長髪で髪を結ぶことができた男だけだったのを思い出した。
髪を結ぶという行為は男性には結構難しくて、ある意味女性慣れしていないと、ハードルが高いかもしれない。
sinさまとのバスタイム。
長い髪を湯船につけたくはない。
一応sinまさに髪を結んでいただけますか?と、お願いしてみた。
ふたつ返事で「いいですよ。」と、sinさま。
あら?ちょっと、心の中をもやもや(苦笑)させながら、ゴムを渡して後ろを向く。
sinさまの指がわたしの髪に触れる…そして躊躇するsinさま。
「どうやって結ぶの?」すぐに降参されてしまった。
そうですよね?ちょっと難しいかな?と、嬉々として答えながら、わたしの左腕を後ろ手に支えていただいて、髪をつかんだわたしの右手首にはまったゴムを左手に移してもらった。
それを1〜2回繰り返して髪を結んだのだった。
うふ(照)なんだかとても嬉しかった。
時々…言葉を交わしながら、わたしの左腕をマッサージしてくださるsinさま。
ゆっくりと流れる時間を、sinさまの素っ頓狂な声が破る。
「あ。」焦りながら「誕生日?だよね?」と、おっしゃった。
「はい。もうとっくに過ぎましたけど。」と、答えるわたし。
沈黙。
バツの悪い顔をしながら「ごめん。」と、おっしゃった。
「どうしても…覚えられなくて。」と…。
「(sinさまにとって)どうでもいいことだからじゃないですか?」と、わたしが誕生日を祝って欲しいとお願いしたあの4月から、もう6回目の誕生日。
過去5回はスルーされてきたのだ。
わたしからsinさまにお願いしたのは、このひとつだけだ。わたしの誕生日を祝って欲しい。
だからこの件に関してだけは、わたしは辛辣だ。
でも、今年もわたしの誕生日は覚えていらっしゃらなかったけれど、4月がわたしの誕生月だってことは覚えてくださっていたみたい。
わたしは「わたしの誕生日をお祝いしてください。」と、お願いしてから、過去5回の誕生日には「どうしてたったひとつのわたしの願いを、叶えることができないのか?!」と、泣きながらsinさまにメールをしてきた。
嬉しいはずの誕生日に、毎年泣いている。寂しくて悲しい想いをするなんて、おかしい!
祝ってもらえる1年で1度だけのわたしだけの記念日を、泣いて過ごさせても平気な男なんて!
と、わたしは毎年4月になると、真剣にsinさまとの関係を清算すべきだと悩んできたのだった。
今年の誕生日にはそんな悲しいメールはしなかった。
諦めたわけでも、許したわけでもない。
ただ。しなかった。
そして、やっぱり忘れられていたのだった。
この日コンビニでアルコールを買おうと思ったのは、4月はわたしの誕生日だったからだ。
ちょっとsinさまにおねだりしよう。と、思っていたのだ。
頚椎を痛めて薬を処方されていたので、諦めたのだけれど…。
それが突然降って湧いたように、sinさまはわたしの誕生日を思い出されたようだった。
素っ頓狂なsinさまの声。本当に突然思い出したんだろうなぁ。
ホテルを後にした帰り道、突然強い雨が降り出して、ふたつの傘がふたりを分けた。
傘を合わせながら「(mineの誕生日を)どうでもいいなんて、思っていませんよ。」ぽつりおっしゃるsinさまを愛おしいと思った。
また来年。
-----
過去の誕生日エントリー(苦笑)
2013年4月のエントリー「誕生日」
2014年4月のエントリー「筋金入り」
2015年4月のエントリー「わたしの男。」
2016年4月のエントリー「気がついたら春だった?」
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左腕が動かないわたしは髪を結ぶことができない。
息子に湿布を貼ってもらうのに、髪がじゃまで…まずは髪を結ぼう!と、息子に頼んだところ…どうやって結べばいいのか?わからない。と、言った。
そう言えば、以前付き合っていた男性で、髪を結べたのって自分も長髪で髪を結ぶことができた男だけだったのを思い出した。
髪を結ぶという行為は男性には結構難しくて、ある意味女性慣れしていないと、ハードルが高いかもしれない。
sinさまとのバスタイム。
長い髪を湯船につけたくはない。
一応sinまさに髪を結んでいただけますか?と、お願いしてみた。
ふたつ返事で「いいですよ。」と、sinさま。
あら?ちょっと、心の中をもやもや(苦笑)させながら、ゴムを渡して後ろを向く。
sinさまの指がわたしの髪に触れる…そして躊躇するsinさま。
「どうやって結ぶの?」すぐに降参されてしまった。
そうですよね?ちょっと難しいかな?と、嬉々として答えながら、わたしの左腕を後ろ手に支えていただいて、髪をつかんだわたしの右手首にはまったゴムを左手に移してもらった。
それを1〜2回繰り返して髪を結んだのだった。
うふ(照)なんだかとても嬉しかった。
時々…言葉を交わしながら、わたしの左腕をマッサージしてくださるsinさま。
ゆっくりと流れる時間を、sinさまの素っ頓狂な声が破る。
「あ。」焦りながら「誕生日?だよね?」と、おっしゃった。
「はい。もうとっくに過ぎましたけど。」と、答えるわたし。
沈黙。
バツの悪い顔をしながら「ごめん。」と、おっしゃった。
「どうしても…覚えられなくて。」と…。
「(sinさまにとって)どうでもいいことだからじゃないですか?」と、わたしが誕生日を祝って欲しいとお願いしたあの4月から、もう6回目の誕生日。
過去5回はスルーされてきたのだ。
わたしからsinさまにお願いしたのは、このひとつだけだ。わたしの誕生日を祝って欲しい。
だからこの件に関してだけは、わたしは辛辣だ。
でも、今年もわたしの誕生日は覚えていらっしゃらなかったけれど、4月がわたしの誕生月だってことは覚えてくださっていたみたい。
わたしは「わたしの誕生日をお祝いしてください。」と、お願いしてから、過去5回の誕生日には「どうしてたったひとつのわたしの願いを、叶えることができないのか?!」と、泣きながらsinさまにメールをしてきた。
嬉しいはずの誕生日に、毎年泣いている。寂しくて悲しい想いをするなんて、おかしい!
祝ってもらえる1年で1度だけのわたしだけの記念日を、泣いて過ごさせても平気な男なんて!
と、わたしは毎年4月になると、真剣にsinさまとの関係を清算すべきだと悩んできたのだった。
今年の誕生日にはそんな悲しいメールはしなかった。
諦めたわけでも、許したわけでもない。
ただ。しなかった。
そして、やっぱり忘れられていたのだった。
この日コンビニでアルコールを買おうと思ったのは、4月はわたしの誕生日だったからだ。
ちょっとsinさまにおねだりしよう。と、思っていたのだ。
頚椎を痛めて薬を処方されていたので、諦めたのだけれど…。
それが突然降って湧いたように、sinさまはわたしの誕生日を思い出されたようだった。
素っ頓狂なsinさまの声。本当に突然思い出したんだろうなぁ。
ホテルを後にした帰り道、突然強い雨が降り出して、ふたつの傘がふたりを分けた。
傘を合わせながら「(mineの誕生日を)どうでもいいなんて、思っていませんよ。」ぽつりおっしゃるsinさまを愛おしいと思った。
また来年。
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過去の誕生日エントリー(苦笑)
2013年4月のエントリー「誕生日」
2014年4月のエントリー「筋金入り」
2015年4月のエントリー「わたしの男。」
2016年4月のエントリー「気がついたら春だった?」
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