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それは…もう永遠のように思えるほど、果てしない日々だった。
心はsinさまを想い、そして不安になった。

実際に指を折って今日までを数えた。
10日。
ちょうど10日目だった。

なんだ。まだ10日しか経っていないんだ。
心が心底 安堵した。

sinさまからしばらくメールの頻度が落ちると連絡をいただいたのは、インフルエンザで音信不通になって、やっと受信したメールのお言葉だった。

お仕事や体調とは違う受難だと、書かれていた。
とても苦しんいらっしゃるのが、わかる。

わたしは即座に「わかりました。連絡をお待ちしています。」と、お返事をした。
すぐにわたしからのお返事を受信して、sinさまにホッとしていただきたかったのだ。

そして1日が終わる就寝前に、ゆっくりと落ち着いてメールをお送りしたのだった。
わたしは大丈夫です。と、
sinさまの足許で、静かにお待ちしています…と。

そのわたしのメールに、お返事はなく…sinさまの現状が見えないことが、わたしを不安に掻き立てたのだった。

ゆっくりゆっくりと時間が流れ、それはまるでもう1秒が1年のような、焦れったい時間だった。

もしかしたら、このままsinさまの存在を感じることができなくなるのかもしれない。と、言う恐怖。
そして、sinさまのメールにあった「必ず」と、いうお言葉に縋る想い。

わたしは思わず、指を折りながらあのメールから今日までの日を数えたのだった。

10日。
「なんだ10日しか経っていなかったんだ。」
それから何度もつぶやいた。10日。たった10日。

日を置くことなくほぼ毎日、メールをくださっていたsinさま。
理由がなくメールをしないことなどない。と、断言してくださったsinさま。

今は、何かの理由でわたしにメールができないだけなのだ。
想いは変わらない。

指先がじんじんと震えた。
sinさまのメールを待ち侘びる。
もし…もし…
ううん。必ず。そう必ずと、sinさまのメールにあった。

その必ずは今かもしれない。そんな10日目の春の帰り道。


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 2018_03_23




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